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夏の終わりに

.28 2011 妄想車物語 comment(2) trackback(0)
今月も終わりに 8月 暑かった夏も もうスグ終わる

夏の思い出 沢山作れましたか

今年の夏は 私ぁ~ 何もなかったような・・・

だた 思い出すのは 休日のご帰還時やドライブで
ストリート上で出会う風景や匂い 天候など

過去のあの日の場面を思い出す その時 乗っていたクルマも

思い出が蘇る その瞬間 何時もクルマがある

そんな感じで 妄想物語 第11話 はじまり~・・・







街


生まれたコノ街を離れ 15年ほど経つだろう

中小企業が立ち並ぶ 小さな生産業を生業とした街
地方からの 依頼を受けるのが主流だ

大企業はコノ街には 入っていない

就職はそのまま コノ街の会社に入る事に
そして 街はとても安定している事になる

人口は増える事もないが 減る事もナイ
昔から ずーと 爺さんの時代から変わらない

その代わり 大きな発展もないしBIGなチャンスもない

俺は あるキッカケでコノ街を出て 起業したんだ
そして 今日は 営業契約の為に ココへ来た・・・


XJ6.jpg


ジャガーXJ6シリーズ1 コレが今の愛車だ
3年前 極上なモノに出会っちまって 衝動買いだった

10数年頑張った 自分への褒美のつもりだったし・・・


何故か ブリティッシュ系なクルマ達に惹かれるんだ
自分が心地よく感じる空間や時間は クラシカルな英国風味なんだよなぁ

久しぶりにコノ街にきて 思い出した
昨晩の道中 前を 走っていた あのクルマを見て


夜のミニ

オースチンミニ カントリーマン

免許をとって コイツに乗ったんだ 若き日の思い出のクルマだ
そして コイツと街を捨て 今に至る事になるんだが・・・


先に話した通り 中小企業が立ち並ぶ コノ街にいる限り 
若者にはBIGなチャンスは訪れない

小さな安定が続くコノ街には・・・


しかし 事 アフター5やホリデーになれば
コノ街は 最高な場所になる

四方を海と山で囲われた コノ環境は

夏はマリンスポーツ 冬はウィンタースポーツを満喫出来る
アウトドアスタイルが好きなら 最高なのさ



カントリーマン

そして 俺は コイツを選んだんだ 仲間は馬鹿にしていたが・・・

コイツは1964年 オースチンA型ユニット998ccの4MTだ

もちろんクーラーなど付いていない 
パワーが喰われるのがイヤだったし1300ccでATに変換された
モデルも在ったのだが 俺は嫌った 

世界中で 今でも愛され続けている このクラッシック・MINI
コノ街と 自分のスタイルには ピッタリな相棒だ

オプションの木枠が付いてる所なんて最高さ!
暖か味があるし 

観音扉

リア スペースに道具や荷物を積んで 半径200km位なら
トコトコト道を感じながら 風景を楽しみながら走るのさ


ミニ3


のどかな峠を通って キャンプなんて最高だった

森の木陰が こんなに涼しいなんて クーラーやエアコンを
持たないオカゲで こんな小さな幸せに気が付かせてもらったんだ

冬の峠道だって FFのドライブトレーンでホイールベースも長い為
結構 扱いやすい パワーも無いし 丁度イイ!

コンパクトなコノ ボディだって 街にも良く似合っていた


シグナル

スピードとは無縁なコイツだけど 街のシグナルのタイミングが
変わる時間を感じて走る事が出来るんだ

そんな事だって コイツに乗らなきゃ気が付かなかったかも

何より コイツに乗っている時は 顔がほころんでしまう
楽しいんだ 普通に走ってるだけで・・・



そして あの日 暑い夏 それは今でも鮮明に覚えている

当時付き合っていた 彼女は とび切りのイイ女だった

暑さが続いた 夏のある休日に 暑さを避け 逃避しようとなった


山へ出かけるか 海へ行くかで 迷った二人

俺は避暑地って事で 山へと勧めたが 彼女の出した答えは



海

どーせ 何処へ行っても 暑いのよ 夏だもん!

だったら 思いっ切り 夏を感じましょう

灼熱の浜辺に 青い海よ そう 夏なんだもん!



まったく その通りだ 夏は海なんだ そうなんだ  が

道中の事を考える



内装


人を冷やす機能のカケラも存在しない アイツに
彼女の事を考えれば・・・道中快適性を・・・


よし ヒロシ(友人)のクルマを借りて 出かけようか!
アレなら エアコンだって 荷物だって積めるしな と言うと


なぁ~に 馬鹿なこと言ってるの?
カントリーマンで行くのよ そうしたいでしょ?

え? オマエ 道中死んじゃうぜ 暑くて大変だぞ・・・


なぁ~に言ってんのよ 朝早く出ればイイじゃない
暑くなる前にネ 私 結構アレでトコトコと走るの好きなのよ



俺・・・  まったくだ は 早く出ればイイんだよなぁ・・・



私ね~ 海までの道のりを あのクルマで行くのが好きなのよ
峠を上って そして下って 段々と海に近づくあの風景を
あのクルマなら 楽しいのよ 分かる~♪



彼女は 俺が思い描く全ての気持ちを 迷ってる気持ちも
全ての答えを 先に感じて言葉にする 不思議な女だった

呆気にとられてる 俺を見て


なぁに~ その顔 私の事 変な女だと思ってるんでしょう!


スネルその姿も愛くるしい そしてその感受性も 

オマエはとび切りのイイ女さ! ビックリしただけ
俺が 思う感じる事が オマエも同じだって事がサ~
 


ふ~ん そんじゃそこらの 頭の軽いオネーちゃんとは
一緒にしないでネー! 私は 十分色んなものが見えてますから~~♪


そー言って 彼女は 笑っていた まったく その通りだった





ミニ1


当日 俺達は 早起きをした 日頃の行いがイイのか
快晴の天気だったのだが・・・ それが






ミニ2


街を抜けるまでは まぁ~ そこそこの気温だったんだが

この日は 朝から 暑く  峠を越えた頃には

太陽様が えらく頑張っちまって  そりゃ~ 大変だ・・・

朝 早く起きたことが  無駄な位に・・・




朝から


太陽よ そんなに頑張ると オマエまで溶けてしまうぜ

カントリーマンの中は 灼熱だった EgとミッションOILは
共通だ 熱が中からもやってくる 

隣の彼女を気遣う  大丈夫か もうスグ 海が見えるさ・・・


私は 平気よ~ 丁度いい ダイエットにもなるしネ!
夏らしくて イイじゃない・・・ でもチョッと 暑すぎネ・・・




なんとか 半無事で 海に到着! 真っ先に向かったのは

海の家






ブルーハワイ



その時 飲んだ 350円の ブルー ハワイの美味しさは
今まで生きてきた中で 一番美味しかった 

そう 今だ アレを越えるのもナイ・・・


ミイラになりかけた二人は 水分を補給して 蘇る




青い海




灼熱地獄を味わった 二人には 海の青さと 波打ち際に
やって来る 渇いた潮風さえ 心地よかった


素敵な時間だった  浜の熱さなんて感じないほど・・・







夕暮れの海


アレほど 頑張った太陽も 地平線に沈む時間が来た

空と海を 赤く染める その風景は お金じゃ買えない
その一瞬が その時間だけの出来事だ


彼女と海



彼女は ご満悦だった  赤く染まる海を見て

ついさっきまで あんなに暑かったのがウソみたいネ

やっぱり アレで来て 正解ね だって こんなに
この時間が 素敵に見えるし まだ 暑いんだろけど
私達には 凄く涼しく感じるし







ビーチ


絶景な 夕日を見ながら 俺と彼女を乗せ カントリーマンは走り出す

朝の時間とは うって変わり 心地よい気温に
心地よい風景を感じる事が出来る

彼女は言った


あの道中の 暑さが 今の時間を 凄く素敵に感じさせるのよ

悪い事があるから イイ事を イイって感じさせてくれるんだもんネ




まったく  その通りだ 返す言葉もない・・・





峠の食堂

峠の手前の 食堂で 夕食を食べる 

ココを過ぎれば 暫くは店らしぃモノはない

それに 急いで どんなにアクセルを踏もうが アイツが出せる
スピードには 期待は出来ないし



冷麦


ココでは 夏の定番 冷麦を食べる

コレマタ 絶妙な味わいだった 今の俺達にピッタリの食材だぜ 
あっさりと 水っぽく そして ほんのチョッとしょっぱいし

彼女は言う 今日は 何を食べても 何を飲んでも美味しい日ネ!

はぁ~ん 何でもだと   だったら カレーも食うか?


そんな 馬鹿な話を していた あの暑い夏・・・


夜の峠


店を出て 家路に向かう 腹も膨れ 睡魔もやってきそうだ

帰り道 最後の難所 登りの峠  アクセルを満開に踏むが

スピードは 上がらない・・・ 

ガンバレ カントリーマン! ガンバレ 俺! と

心の中で 必死に叫ぶ 運転に夢中だった



突然 彼女が 叫ぶ 止めて~~~!


と 言われても ココで停めちゃうと 後がキツく・・・ え?







夜空には


峠の 頂上付近  登りの斜面から 正面に見えるのは

滅多に見られない 絶景の夜空の星雲だった 

彼女は 言った


ネー 凄い素敵だよね コレも このクルマのオカゲよ!
トコトコとユックリと走る このクルマだから気が付く瞬間があるの



必死で走ってる 俺には見えなかった部分を
彼女は ユックリと流れる 全ての風景を楽しんでいた

この日 最後のサプライズを 彼女は受け止めたんだ

そして カントリーマンを一番 満喫していたのも彼女だった


コイツは 楽しさを豊かさを 標準装備しているクルマだった・・・


今も 思い出す 暑い夏 あの日の大切な時間

あのクルマと 彼女の事・・・





夜のハイウェイ


契約が無事終わり 今の住んでる街へかえるハイウェイを
ジャガーXJ6の中で 思いにふける


幸せは 長くは続かなかった 彼女が 最後に言った言葉も


最後の言葉


アナタと カントリーマン 凄く毎日が楽しいわ

でも・・・ 楽し過ぎて あしたが(未来)見えなくなるが怖いの・・・




そう言っていたはず  意味は 良く判る

コノ環境の楽しさは 罪だ 忘れてしまう あすの事までも
そして 老いた時に気が付くのかもしれない
夢や手にしたいものがあった事に・・・
小さな幸せを楽しんでいるうちに



彼女が去って 俺も あすの(未来)為に 街を出て
大好きな カントリーマンを手放した

そして 今 ココまで来た オマエは今の俺を見て
どう思うのだろうか・・・


アレから 幾度と恋をしたが どーにもこーにも・・・
上手くは行かないのが 悩みの種でもある



そろそろ あの頃の気分にでも 戻ってみようか

仕事ばかり追いかけてきて チョッと疲れているのかもしれないし





クーパーMk1






数日後 もう一台のクルマがやって来た 




楽しさを標準装備した アイツ




それは ミニ クーパー MK1だった













思い出に残るクルマ達 クルマやバイクと共に人は多くを
感じる事が出来る筈 

ただの乗り物ではない 何かをする為の道具でもない
アナタにも 在るとイイですね 想いを込めたクルマ達
そのモノを感じる瞬間を そして素敵なドラマも



 
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小さいおじさん
二代目さん

ホント 何時もアリガトウございます。

クルマと人の関係 そんな事をココ 妄想車物語で描く

クルマに生命やドラマを与えるのは オーナーさんの役目
それは今も昔も変わらない

心の豊かなオーナーさん なら
過去の所有したクルマ達と共に 素敵な 思い出も蘇る筈

二代目さんなら そりゃ~ 飛び切りだろうネ
そう その固体を感じる事が出来る人だもの 
2011.08.30 06:52
二代目
「楽しさを豊かさを 標準装備」

いや~しびれるフレーズですね。うまい!!

そして、おじさんのドラマのエンディングソング。
いつもながらマッチングというかセンスに脱帽します。

一足早い秋の気配は、ここから感じました。

今回も良かった~ 
2011.08.30 01:14

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